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熱い ! 「縄文展」

昨日、東京国立博物館で開催中の「縄文展」に行って来ました。

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今回、国宝の土偶5体も再集結、更に国宝の火焔型土器も出品されており、楽しみに出かけました。

今回の私のお目当ては火焔型土器です。

今回の展示の構成は以下の通りです。

第1章 暮らしの美
第2章 美のうねり
第3章 美の競演
第4章 縄文美の最たるもの
第5章 祈りの美、祈りの形
第6章 新たにつむがれる美

入ってすぐに展示されている巨大な壺に驚かされます。大きいし、美しいし、縄文って凄い!と感じます。こんなに古い時代なのに完成度が高いのです。

土器がどんどん展示されていて、器好きにはたまらない空間になっています。

縄文時代のアクセサリーも色々。中には今でもいい感じの物もあります。「木製編籠 縄文ポシェット」には驚きます。今でもこういうの有りそう。縄文時代は意外にも技術力があったようです。縄文時代の耳飾の使用方法にも驚きました。耳に穴を開けて、そこに円盤状の耳飾を入れます。しばらくすると穴が大きくなるので、さらに大きな円盤状の耳飾に替えます。それを繰り返して、最後は途方もない大きさの耳飾を耳たぶに挿入。美の基準が現代とはちがうんですね~。

今回の展示でやはり目玉は第4章の「縄文美の最たるもの」のコーナーでしょう。まず、そのコーナーに入ると、お目当ての火焔型土器です。もっと大きいものかと思っていましたが、割りと小ぶり。その装飾性は過剰でありながら計算されているような美しさです。いいわ~。このコピーの花瓶とか植木鉢とか出してくれればいいのに。

進んでいくと5体の国宝である土偶です。「縄文のビーナス」「縄文の女神」「仮面の女神」「合掌土偶」「中空土偶」がお出迎え。この5体は以前、やはりトーハクで5体すべてが見られるという展示会で見たことがあります。どれも面白い作りです。「縄文の女神」は20世紀の作品と言っても分からないようなシャープなライン。「合掌土偶」はその顔が筋肉マンみたいで、私は密かに「筋肉マン」と呼んでいます。体育座りで合掌しています。「縄文のビーナス」「仮面の女神」は安定の下半身を持った安産のお守りの様なフォルムです。「中空土偶」は肩幅が広く兵士なのかと思うのですが、女性という説もあり、なんだかよく分かりません。

5体の国宝の土偶の他にも、いろいろな土偶が展示されています。岡本太郎の「太陽の塔」はこれを参考にしたのでは、というような土偶もあり、興味が尽きません。

それにしても縄文は熱い。日本史の教科書ではあまりにもサラッと通り過ぎてしまいますが、縄文時代と言われる時代は約13000年もあり、時期的にも6つの時期に区分されるのだそうです。各時期ごとの土器の造り、装飾性の変換を見ていくのも楽しい体験です。

時間延長の金曜日の夕方に行ったのに結構混んでいました。見辛いほどではないです。縄文を愛する人々が結構いるのだと思うと、頬が緩みます。

楽しい展覧会なので、学生さんだけでなくどの年代の方にもお勧めです。縄文の装飾の美しさにうなりに行ってください。

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