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北斎の後半生にスポットを当てた『HOKUSAI』展

12日まで東京ミッドタウンサントリー美術館で開催中の『HOKUSAI  大英博物館 北斎 国内の肉筆画の名品とともに』展に本日やっと行きました。実に久しぶりのサントリー美術館です。

この展示会は大英博物館が所蔵している葛飾北斎の作品を展示すると言うものです。特に60歳から90歳で亡くなるまでの30年に焦点を当てています。

構成は以下の通り。

第1章  画壇への登場から還暦

第2章  富士と大波

第3章  目に見える世界

第4章  想像の世界

第5章  北斎の周辺

第6章  神の領域  肉筆画の名品

全121品中、前後期での架け替えは7作品で、今回見られたのは117点。

北斎の代名詞の様な「富嶽三十六景」は18点、「諸国滝廻り」は10点が展示され、それもかなり状態の良い物です。この辺りは定番中の定番ながら、やはり何度見てもワクワクします。

イギリスには日本の絵画や浮世絵を熱心にコレクションしていた文化人が何人もいて、その人たちのコレクションを大英博物館が収蔵したのが現在の大英博物館の日本絵画コレクションなのだとか。個人収集ながら、よくぞここまでと言うほど良いものが並んでいます。

北斎が後世で力を入れていた肉筆画のコレクションは中々見ることができない名品揃いで、北斎の絵師としての力量を見せつけられる思いです。今回の目玉と言っても良いのでは。「弘法大師」の筋肉が波打つ鬼と念仏を唱える弘法大師の表情など、物語性が強く面白い画面が見られます。

北斎は何を見ても面白いので、かなり楽しい展覧会でした。そして、やっぱりいつ見ても、浮世絵のあの大波や赤富士、黒富士はぐっときます。それを見るだけでもかなり満足度が高いので、栄養価の高い展示会だったと思います。

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📷 上は展覧会のエントランス。下は肉筆画「為朝図」。