ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

「熱狂の日」2日目

熱狂の日」2日目です。

元々取ってあったチケットは2枚だったのですが、「お勧め」情報を見て、まだ残席があるため、本日最後の公演を買い足しました。
 
今日は素晴らしいピアノの演奏を2つ、まず堪能いたしました。
 
12:15から一番大きなホールAで、小曽根真が出るので、楽しみにしていました。毎年、小曽根の公演のチケットはアシが早くて取れたことがありませんでした。ところが、今年、なんと取れました。二つの公演に出ていて、ひとつは本日のパリ室内弦楽楽団との共演、もう一つが3日にあった日本人ピアニスト児玉桃さんとの共演で、こちらはチケツトが取れませんでした。イメージ 1
 
さて、本日の小曽根さんの公演ですが曲目は下記の通り。
 
プロコフィエフ  交響曲第1番 ニ長調 op.25 「古典」 
               1.Allegro
                              2.Laeghetto
                              3.Gavotte
                              4.Finale
 
ショスタコーヴィチ  ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 op.35
                              Allegro moderato - Allegro vivace - Moderato
                              Lento
                              Moderato
                              Allegro con brio - Presto - Allegretto poco moderato - Allegro con brio
 
一曲目はパリ室内管弦楽団のみでの演奏で、小曽根さんは2曲目から登場。
 
イメージ 2
私は昨年の「熱狂の日」の無料コンサートで初めて小曽根さんの演奏をナマで見たのですが、曲が合わなかったのか、なんだかイマイチ感がありました。ジャズ出身の人だからかしら ? とか思っていたのです。でも、今日聞いた曲は圧巻でした。ホント、素晴らしい ! チケットが今まで取れなかったわけです。圧倒されました。一遍でファンになってしまいそう ! 管弦楽団とのコラボもバッチリ ! すごくいい。管弦楽団との相性も良かったのでしょうか。
 
それにしても、今回会場が大きいホールAは不人気みたいで、このコンサートもホールの3/5くらいしかお客が入っていないのです。もったいないくらい良かったのに。
 
次は、16:00からのボリス・ベレゾフスキーというロシア人ピアニストのコンサートです。東京国際フォーラムのお向かいのビルに入っているよみうりホールで行われました。こちらはチケット完売が出ていました。
 
イメージ 3
当初の演奏予定は下記の通りでした。
 
ラフマニノフ   ピアノ・ソナタ第1 ニ短調 op.28
                             1.Allegro moderato
                             2.Andante
                             3.Allegro molto
ラフマニノフ   メロディ ホ短調 op.3-3
クライスラー ( ラフマニノフ編 )  愛の喜び/愛の悲しみ
 
しかし、実際は一曲目はそのまま演奏。途中、ベレゾフスキーが日本語で「すみませぇん。ラフマニノフ前奏曲やります」というようなことを言いました。で、実際に演奏されたのは下記のラフマニノフの曲です。
 
前奏曲 ハ短調  op.23-7
前奏曲 ニ長調 op.23-4
前奏曲 ト短調 op.23-5
 
演奏自体は、もう本当に素晴らしくて、会場中拍手が鳴り止みませんでした。それで、アンコールが3回ありました。だって、演奏が終わるととにかくすごい拍手で、客が帰らないのです。サン・サーンスの「白鳥」とショパンのワルツが2曲でした。サン・サーンスの「白鳥」を聞いた時は、こういうやさしい曲もやるんだ、と何だかへんに関心してしまいました。ベレゾフスキーというと、何と言っても超絶技巧派というのでしょうか。テクニックを駆使した曲を得意とするというイメージが強くて、ラフマニノフやリストが得意なんだろうな、と思っています。「白鳥」のようなロマンチックで優美なやさしい曲もいい感じでした。
 
私はベレゾフスキーって大好きで、毎年「熱狂の日」での公演を楽しみにしているのですが、ソロの公演とオーケストラとの共演を見るようにしています。どちらも良いのですが、やはり力のあるピアニストはソロの公演で堪能したいです。
 
そして、21:45から、買い足した公演を見ました。出演者がボリス・ベレゾフスキー ( ピアノ ) 、スヴャトスラフ・モロズ ( ヴァイオリン ) 、ミシェル・グートマン ( ヴァイオリン ) 、エリーナ・パク ( ヴィオラ ) 、アンリ・ドマルケット ( チェロ ) の5名。曲は下記の通りです。
 
アレンスキー  ピアノ五重奏曲 ニ長調 op.51
                          1.Allegro moderato
                          2.Variations : Andante
                          3.Scherzo : Allegro vivace
                          4.Finale ( Fuga ) : Allegro moderato
                          1.Moderato
                          2.In Tempo di Valse
                          3.Andante
                          4.Lento
                          5.Moderato pastorale
 
どちらも初めて聞く曲でした。一曲目はロマンチックで、韓流ドラマで使われていそうな感じです。うっとりするような感じ。
 
問題なのは二曲目でした。ずっと不協和音が続いていくような感じの曲なのです。なんと言うか、60年代に作られたフランス映画についていそうな曲です。聞いていて、去年マリエンバードに行っちゃいそうになりました。この曲、途中から元気が出てきたりするのかしら ? 明るくなるのかしら ? と、ずっとドキドキしながら聞いてしまいました。最後までずっと不協和音の連続でした。隣で勅使河原三郎さんが踊っていないのが不思議なくらい。演奏は素晴らしいのですよ。
 
でも、私としては曲が・・・。世間一般ではどうなのでしょう ? こういう曲、みんな好きなのかしら ? 私がダメなだけ ? シュニトケという作曲家自体初めて知りましたが、知らないことを知ると脳にはよさそうではあります。はぁ、人生勉強になりますね。一日の締めくくりが、この憂鬱な曲だったので、ちょっと複雑な気分で帰宅いたしました。
 
 
サイン会でサインしている小曽根氏。
  ガラス棟内のバナー。
  サイン会に登場した方々のサインがボードにされていました !
   毎日多くのサイン会が開催されています。