ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

ミス・リードの描くフェアエーカーに遊ぶ

今年の7月はミス・リードとロザムンド・ピルチャーを読もうと月初に思い立ちました。

川口市立図書館に行く都度、何年も前から必ず目の端に入ってきて、いつかは読もうと思いながら幾星霜。

何をそんなに戸惑っていたかと言うと、ミス・リードのフェアエーカーを舞台にした本の冊数です。ざっと10冊以上。ちょっと気合いを入れないといけなそう。

今回、ここで読んでおかないとと思ったのは、この本がどうやら殆ど絶版なのではないかと思ったからなのです。でも、今なら図書館にあるので読める。で、この機に読んでしまおうと企てました。

ところが、ミス・リードの作品であるフェアエーカーもの、どこから読んだら良いのか分かりません。とりあえず初期3部作から手を付けようと思ったものの、あら、以前は川口市立図書館にあった初めの1冊目である「村の学校」が無いのです。調べて、川口市の他の図書館にあるので取り寄せて頂きました。これでやっとスタートが切れる。

予約をしてから手に取るまでが結構早く、予約した「村の学校」と館内にあった「村の日記」を借りてきました。そして、本日無事に「村の学校」を読了。

1冊目を読んだ感じでは、このシリーズ、とにかく楽しい。第二次大戦直後のイギリスの田舎フェアエーカー村の学校の話。ミス・リードはこの学校の校長先生で、年齢ははっきりと書かれていないものの40歳前後なのではと思われます。当時のイギリスでは「オールド・ミス」と言うありがたく無い言われ方をする年齢。この学校は生徒数40人、5歳から11歳までが学んでいて、幼年クラスをベテラン教師のミス・クレアが担当し、大きい子たちをミス・リードが担当しています。学校の掃除婦のミセス・プリングル、様々な雑用を受け持つウィレット氏、教会の牧師パートリッジ氏、広大な牧草地を子供達の運動場に提供してくれるロバーツさんなど、学校関係の人々や生徒、その父兄、村の人々の引き起こす事件が綴られます。学校の話なので、遠足があったり、音楽会があったり、運動会があったり、小さな村なので村総出といった感じでとにかく楽しい。

なんというかしみじみと懐かしく、心が温かくなる作品です。

赤毛のアン」の「アボンリー・ブックス(アン・ブックス) 」とか、「足長おじさん」とか「大草原の小さな家」とか「若草物語」が好きな人なら絶対に楽しめる作品だと思います。

先が長いのでサクサク行こうと思います。でもそれだけお楽しみが長いと思うとそれもまた嬉しいのです。

f:id:winewinewine2525:20210725131156j:image


f:id:winewinewine2525:20210725131535j:image

f:id:winewinewine2525:20210725131531j:image

📷 素敵な装丁。表は同じ場所の季節違いで、「村の学校」は春、「村の日記」は秋です。裏は「村の学校」は花束、「村の日記」は稲穂の束です。