ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

節分に雅な文学講座に参加

節分。神社の節分会なるものが本日あったのに、うっかり別の予定を同じ時間帯に入れてしまいました。

図書館で開催される文学講座で、今回は「紫式部源氏物語」と言うものです。図書館のイベントはすぐに定員に達してしまう為、大急ぎで申し込みをし、いつ開催かもよく確かめなかった程。

そんなに紫式部や「源氏物語」のファンかと言うと、いや実は全く興味がなく、同時代の女流作家なら、むしろ清少納言派なんですけどね。今回、大河ドラマ「光る君へ」で紫式部と「源氏物語」がテーマになっている為、この講座は企画されたはずです。紫式部や「源氏物語」について、「興味ないんで」「イマイチ好きじゃないんで」と言ってしまうのは簡単ですが、きちんと読んでもいないのに「嫌い」とか言うのもフェアじゃないし、きちんと正体を知ってから判断しても良いのでは、と思いました。30歳頃、50代、60代の女性たちが「円地版(円地文子)のがいいのよ」とか「私は〇〇のが好きだわ」と言っているのを聞いて、ああ言うおばさんにはなりたくないものだ、と思ったのをよく覚えています。そして、ああ言うおばさんにはなりませんでした。それでも「世界最古の小説」と言われたりする「源氏物語」、何人もの人気作家が現代訳版を出しているこの小説、やはりアウトラインは押さえておきたい。私が知っているのは、受験の為のあらすじだけをまとめた物で、初めの方は詳しくても、終わりの方はどうなるのかすら分かりません。と、そんな思いで参加しました。

今回の講師は「源氏物語」研究者で東京大学教授の高木和子さん。2時間の公演では紫式部についてと「源氏物語」の各章の読みどころの解説がありました。

非常に驚いたのは、「紫式部」とは本名ではないそうなのです。平安時代は本名を無闇と人に知られてはいけないのだそうです。女性の場合は家系図などでも特別な場合でない限り、「女」と書かれるだけで名前は書かれない、しかも家系図は男女別に作るので、姉妹関係や兄弟関係がよく分からないそうなのです。大河ドラマではヒロインには勉強のできない弟がいる事になっていますが、兄という説もあるのだとか。当時の女性って、ずいぶんと存在感が薄い上、身の振り方は父親や男兄弟、夫によるのだとか。そんな時代に「源氏物語」が女性によって書かれた事自体驚きです。

物語についても色々知っていると、「そういう事なのね」と言う発見や驚きがあり、ちょっと誰かの現代訳を読んじゃおうかと思った程。当時の風習や「源氏物語」について知っていると、今年の大河ドラマはボーッと見ているより更に面白くなりそうです。

参加してみれば楽しい時間でした。講師の先生は熱が入ったのか2時間で終わらず、2時間20分くらい雅な世界観を解説してくれました。豆まきイベントも楽しいけれど、時にはこう言うイベントも良いなと思いました。

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📷 今年はいつもとは違うスーパーで恵方巻きを購入。直径が大きく長さは短めです。海苔巻きってたまに食べると美味しい。