ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

季節の和菓子

このシーズンの楽しみは桜餅をいただくことです。
 
私が桜餅としてイメージするのは餡子を抱いた淡いピンク色のクレープ状の皮が塩漬けの桜の葉に包まれたお菓子です。私の生活圏はずっと関東のため、ぷちぷちとしたピンクのもち米状の桜の葉に包まれたお菓子は道明寺というものだとずっと思っていました。
ところが、関西では関東で言うところの道明寺のことを「桜餅」と呼び、我らがピンクのクレープ状のものが「長命寺」と呼ぶのだそうです。
 
所変われば、ですね。
和菓子って、そのシーズンしかなくて、ちょっと時期をはずすともう置いていないと言うこともある。同じお菓子なのに色々と名前があったり。生活に根ざしているのでしょうが、面白いですよね。
 
さて、私が時々買いに行く市内の和菓子屋さん。今年も桜餅を買いに行って見ました。以前は、桜餅と道明寺は時期がずれていて、桜餅の後に道明寺の季節だったと記憶しているのですが、今ではこの時期両方置いているそうです。しかも4月中は置いています、道明寺は桜餅よりしばらく後までやっています、とのこと。
はぁ、なにやら嬉しいようなそうでないような。
 
数年前にその店で、本当に季節で置いているお菓子が違い、日本の四季を感じさせて情緒があるなと思っていたので、昨今の客に合わせて、置いている時期まで長くなってしまうのは、なんだかちょっと。
 
和菓子の季節は二十四節季どころか七十二候と聞いたことがあります。そのくらい日本の季節の移り変わりは微妙に違い、和菓子はその季節を反映するので、どんどん違う品物になっていくというのです。この話を聞いた時は、なんて日本人の美意識は高いのだろう、日本に四季があって素敵だし良いことだなと思ったものです。しかし、忙しくて、いくらでも楽しみやおいしいものが手に入る現代では、もはや難いことなのかもしれません。
でも、新しい和菓子はどんどん出てくるし、それはそれで楽しみです。
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とにかく今日は春の和菓子を楽しみます。東西桜餅対決と草もちで。
 
 
右から桜餅( 長命寺 ) ・桜餅 ( 道明寺 ) ・草もち。